鷹の爪の垢を煎じて飲む ~sideR~

群馬県の片隅から書き綴る、軟らかめのブログです。「R」には鉄道の“R”ailway 、福岡Yahoo!Japanドームや西武ドーム、クリネックススタジアム宮城での“R”ight stand .....といった意味が込められてます。堅めのブログは「sideL」にて。

「休日おでかけパス」をプラスαで楽しむ

先日ですが、沖縄に一人旅で旅行に出掛けておりました。
日頃の悩みとかも忘れさせてくれるくらいの楽しい旅でもあり、同時に沖縄が抱えている悩みとかについても色々と考えさせてくれる旅でした。
旅行記につきましては、近いうちにブログでまとめたいと思います。

「ホリデーパス」がリニューアル

さて表題について。
JR東日本の首都圏地区において長年発売され、親しまれておりました「ホリデーパス」が、3月のダイヤ改正(3月17日)を機に「休日おでかけパス」にリニューアルされます。

 プレスリリース→http://www.jreast.co.jp/press/2011/20120116.pdf
 HTML版はこちら→http://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=1801

切符の価格がこれまでより300円値上げ(2,600円)となってしまいますが、その分乗降可能なエリアが広がっております。
拡大エリア等については上記のリンクを参照するなどしていただきまして、ここではリニューアル後の「休日おでかけパス」活用法について探っていきたいと思います。

プレスリリースの2枚目を見てみますと、休日おでかけパスのエリア内でのおすすめ観光スポットがいくつか紹介されています。
紹介されているスポットはどれも魅力的な場所ばかりですが、ここではもう少し突っ込んで
“プラスαで、日帰り旅行をさらに楽しむ”
ことを提案してみようかと。

さて、その「プラスα」とは・・・・・・

“鉄道ブーム”と言われて久しい昨今ですが、そのブームに乗じてローカル私鉄や第三セクターを訪れたりするケースも増えてきているように思います。
首都圏近郊においても、魅力的なローカル線がいくつか存在したりもします。
そんなローカルムードのある路線への乗車目的に向かうために、JRの最寄り駅から行く場合、ひょっとしたらこの「休日おでかけパス」が一助になるかも知れません。

そこで、「ホリデーパス」及び「休日おでかけパス」エリア周辺にあるローカル私鉄、第三セクター路線をいくつかピックアップしてみました。

 1.五井乗り換えで小湊鉄道
 2.大原乗り換えでいすみ鐵道
 3.銚子乗り換えで銚子電鉄
 4.勝田乗り換えでひたちなか海浜鉄道
 5.下館乗り換えで真岡鐵道または関東鉄道
 6.桐生乗り換えでわたらせ渓谷鐵道
 7.高崎乗り換えで上信電鉄
 8.熊谷乗り換えで秩父鉄道
 9.大月乗り換えで富士急行
 10.鎌倉または藤沢乗り換えで江ノ島電鉄
 11.小田原乗り換えで箱根登山鉄道または伊豆箱根鉄道大雄山線

首都圏のベストイレブンが出揃いましたね(笑)

それでは「ホリデーパス」を利用した場合と「休日おでかけパス」とを利用した場合とで、乗り換え駅まで行くための乗り越し運賃合計額の比較をしてみたいと思います(なお、JRの乗車券部分の他に、各社路線の運賃や料金が別途必要となりますことをあらかじめお断りしておきます)。

まずは現行の「ホリデーパス」利用の場合(3月11日まで)。

 1、8、9、10のケース・・・ホリデーパスのみ(2,300円)
 2のケース・・・ホリデーパス+茂原~大原間往復(2,300円+800円=3,100円)
 3のケース・・・ホリデーパス+成東~銚子間往復(2,300円+1,480円=3,780円)
 4のケース・・・ホリデーパス+土浦~勝田間往復(2,300円+1,900円=4,200円)
 5のケース・・・ホリデーパス+小山~下館間往復(2,300円+640円=2,940円)
 6のケース・・・ホリデーパス+小山~桐生間往復(2,300円+1,900円=4,200円)
 7のケース・・・ホリデーパス+熊谷~高崎間往復(2,300円+1,480円=3,780円)
 11のケース・・・ホリデーパス+平塚~小田原間往復(2,300円+800円=3,100円)

続いて「休日おでかけパス」利用の場合(3月17日以降)。

 1、5、8、9、10、11のケース・・・休日おでかけパスのみ(2,600円)
 2のケース・・・休日おでかけパス+茂原~大原間往復(2,600円+800円=3,400円)
 3のケース・・・休日おでかけパス+成東~銚子間往復(2,600円+1,480円=4,080円)
 4のケース・・・休日おでかけパス+土浦~勝田間往復(2,600円+1,900円=4,500円)
 6のケース・・・休日おでかけパス+足利~桐生間往復(2,600円+460円=3,060円)
 7のケース・・・休日おでかけパス+神保原~高崎間往復(2,600円+460円=3,060円)
 ※在来線利用の場合

こうして比較してみますと、従来ホリデーパスのみで乗り換え駅まで出る事ができた所については、当然のことながら実質300円の値上げとなっています。
8のケースも実質値上げですが、熊谷の他に寄居も乗り換え駅として加わりましたから、ルートの幅に関しては従来よりも拡がった事になります。
いすみ・銚子方面及びひたちなか方面に関しては、いずれも300円の値上げとなってしまいました。
もう少しエリアの範囲を伸ばせなかったのか、例えば外房線なら上総一ノ宮まで、常磐線なら石岡まで(いずれも東京から90km程度で、今回のエリア拡大部分に附合する)延伸できなかったものか、その点が惜しまれます。

一番「おトク」なのはどこだ?

逆にエリア拡大で恩恵を受ける所もあります。
5及び11のケースにおいては休日おでかけパスのみで行ける様になりましたし、7のケースでは実質720円の値下げ、6のケースにおいては何と1,000円以上の値下げ
北関東、とりわけ群馬方面においてはおトク度がかなり高まったように思います。
どんな力学が働いたのかどうかは不明ですが・・・・・・・・
昨年実施された「群馬ディスティネーションキャンペーン」の影響もあったのだろうか(ェ

ともあれ隆盛がまだまだ続く“鉄道ブーム”。
「休日おでかけパス」に限らず、数多く出ている様々なとくとくキップを上手に活用して、鉄道旅を楽しみたいものですね。